『大腰筋』psoas major
『大腰筋』(ダイヨウキン)???初めて名前を聞く方もいらっしゃるのでは・・・。
この筋肉、かなり深層部、つまりお腹の内臓近くの深いところにあります。
写真で見てみると、一目瞭然。なんと背骨の前側に位置しているのです!
よく知られている腹筋、いわゆる腹直筋の更に奥に位置しています。
『インナーマッスル』の代表格。図でいう13の筋肉です。
14の腸骨筋と含め、ちょうど牛のヒレ肉部分にあたります。
この『大腰筋』が収縮することなく、意識的に使えるようになると、劇的な変化がからだに起きて来るのです。
『大腰筋』は、腸骨筋と同様、姿勢維持、歩行に極めて重要な働きをします。
つまりは、写真でも確認していただけますが、上半身と下半身にまたがる筋肉で、まさに上と下を繋ぐ、バインドしています。
”姿勢があまり良くないな~”とか、”うまく立てない、長時間立てない”、”歩き方があまりバランスよくないな~”などと思っている方は、だいたい『大腰筋』が収縮しています。
そして、『腰痛』、『おなかのたるみ』、いわゆるお腹が出てきたな~などの症状も、この『大腰筋』の収縮が関係しているのです。
『大腰筋』が収縮、堅くなると、胸郭が骨盤の方へ引き下げられます。
そうなると腹部全体が圧迫されます。そして腸骨稜の上にたるみができ、このたるみ、圧縮が、肥満体型(もちろん骨盤の傾斜も関係しますが)に影響します。
そして、この圧縮が、脊椎、いわゆる背骨を圧迫し、腰痛や座骨神経痛の原因の1つになります。
『大腰筋』は写真のように、横隔膜の近くで背骨に接しているので、収縮していると、呼吸が制限され、背骨の緊張を招きます。
つまり、深い呼吸ができなくなり、お腹からの呼吸がしづらくなります。
また消化器官、排泄器官も圧迫され、便秘、下痢、原因不明の腹痛など機能障害を起こしやすくなってきます。
つまり、『大腰筋』からだのコア部分が堅く、収縮していると、からだ全体が堅く、機能しづらくなってくるのです!
一般的に『インナーマッスル』を鍛えると、からだに良い影響があると思われてますが、だいたいの方が腹直筋、いわゆる『大腰筋』の表層面が、かちかちに堅いままで、鍛えようとしています。
そうすると、いわば鎧の内側に、さらに重い鎧を身につけてしまうことになってしまいます。
ストラクチュアル・インテグレーション(ロルフィング®)の施術では、セッション5で、『大腰筋』に直接ワークしていきます。
当然、表層面を伸ばし、腹筋、いわゆる腹直筋も緩めてからのワークです。
緩めてから、鍛えたほうが、からだの真の強さと、しなやかさの両方を手に入れることが出来るのです。
先日、腰痛とお腹のたるみが気になっていた、40代の男性のお客様が、嬉しそうに話してくれました。
『会社の健康診断のウエスト測定で、前回値より6cm小さくなってた!
写真でお腹の出っ張りなくなったと思ってたけど、凄い!!!』
慢性の腰痛も、セッション5が終わって、『大腰筋』のセルフケア&歩く時、立つ時、この『大腰筋』を意識して使うこと&簡単にご自宅でもできる『大腰筋』を緩める方法を行ってもらいました。
1ヶ月後、なんと腰痛もほぼ気にならなくなったとのことです。
女性のお客様では、便秘、生理不順がよくなったケースもありますよ。
(私もビックリしました。この変化には!)
※HP掲載写真、お客様掲載了承済
『大腰筋』場所も深いですが、機能も深く、からだ全体に関わっています。まさに『コア、核』の筋肉ですね!
昔から、お腹で考えるといいますが、コア、からだの核だからこそ、その人の核、つまりは真の思い、考えは、脳より、お腹『大腰筋』近くで湧き出てくるものなのですかね。
ノーイングスクールのゲリー先生も、アカシックリーディングでお腹に意識を集中し、それからスタートすると、授業で言ってました。
脳より『大腰筋』ですかね!!!