以前のブログでも、紹介させていただいた、ケン・ウィルバー。
トランスパーソナル心理学きっての理論家。
著書『意識のスペクトル』は先日少し紹介しました。
現在は、『アートマン・プロジェクト』を勉強中です。
副題として『トランスパーソナルな観点から見た人間発達。』
$自然のレッスン ~ 過去のレッスン、そして未来へのレッスン
『アートマン』とは、全宇宙と一体化した究極の統一意識。
何の境界もない。真の全体性。もはや自己も世界も、独自には存在しない。
アートマン即ブラフマン。(梵我一如)
テーマとして、『発達は進化であり、進化は統一である。』そして
『自己超越を通した自己実現としての進化。』を挙げている。
まさに地質的な地球の形成と同じく、心理的発達も、ひとつの層ごと
ひとつのレベルごと、ひとつの段階ごとに新しいレベルが先行する
レベルを包括し、しかし超越する仕方で積み重なって進んでゆく。
前のレベルを包括し、超越し、放棄するのではなく、そこに執着しなく
なる。自分のものとして使いこなすことができるようになる。
そうした、一連の動詞の主語が『意識』。『意識』が発達し、進化する。
『意識』が,それまで依存していたレベルから身を引き離して、そのレベル
を『内』に残しながらより高次レベルに同一化する。
$自然のレッスン ~ 過去のレッスン、そして未来へのレッスン
『意識』はアートマンを回復しようと試みる。しかし段階ごとに制約が
あるから、代用の統一で満足しようとする。むろん満足できない。
『意識』は、そのレベルから自分を切り離しより高いレベルへ移行する。
正確には『意識』がその段階のアイデンティティを放棄出来る程に強く
なると次の発達の段階に進んでゆく。それが発達を突き上げる力であり、
アートマンしか存在しない状態まで、繰り返されてゆく。
これが『アートマン・プロジェクト』の基本的な構図。
『アートマン=真我。』自分の中心に有るもの。
本当の本当の自分の姿。・・・アートマン・プロジェクト、
魂のライフサイクルより抜粋させていただきました。
まさに発達の形而上学。最近、毎日のように色々な繋がりができ、その
中で、地に足がついて来たとでも言うのか、出来事に惑わされることなく
少しずつですが、向かうべき道を進んでいる感じがします。
自分の内なる『アートマン』に向かって。そして,仕事を通して、
クライアントさんの『アートマン』に向けてのお手伝いができることを
改めてありがたく思います。感謝です。
$自然のレッスン ~ 過去のレッスン、そして未来へのレッスン
※ボールダーのフラットアイアン。ネイティブアメリカンの聖地。
ハイキングによく行きました。ケン・ウィルバーも登ってるよなー。