脊椎』人間のからだの中でも、特にコア部分の支柱的役割を担う
御柱といってもいいと思います。
いわゆる人間の背面部は、見えないこともあってか、
今自分が、どんな状態なのかを、客観的に見る機会は少ないですよね。
だいたい、誰かに曲がってきてるよ~とか、まっすぐにしなさいとか
言われて、気づくみたいな・・・。
私も、中学校の運動会の行進の練習中にも、名指しで先生に怒られた
思い出が。自宅が学校の横でしたので、帰宅したら、母に
怒られてたね~、みたいな・・・。(爆)
1mぐらいある定規を、背中に入れられて矯正させられたと言う方
も居ました・・・。
以前よりかは、日本の生活スタイル、第一次産業の減少に伴う
職業層の変化もあってか、
最近高齢者の方でも、背中がすっきりされてる方が多くなって
きたのも事実です。

さて、正しい姿勢 = 背中、脊椎を伸ばし、まっすぐなこと
ぴーんとした背中が◎、みたいなところが、まだまだあります。
まっすぐな背中は◎?
現代のストレス社会、しかも自分では、手の届かない背中。
地球にいる上での、重力との関わり。
当然、脊椎まわりの筋肉や結合組織は、緊張状態が続き、慢性的に
縮んでいます。
また、椎骨(脊椎の1つ1つの骨)とその椎骨と椎骨の間にある、
いわゆるクッション、各衝撃を吸収する役割である椎間板も
当然のごとく、圧縮されています。
この状態で、無理矢理、背中を伸ばしたとしても、
瞬間は伸びますが、また元に戻ってしまうというのか、その
伸ばした状態を続けることは、なかなか難しいのであります。
しかも、脊椎は首の頸椎ー胸椎ー腰椎ー仙骨ー尾骨まで
実に距離があります。脊椎各部分に関係する、筋肉、結合組織は広範囲
に渡りますので、最終的な脊椎の弛みには、多少時間を要します。
S.I(ストラクチュラル・インテグレーション)は、10回のセッション
で、この広範囲な脊椎まわりの筋肉、結合組織にも細かくワーク
していきますので、慢性的な収縮を緩和、椎間板の圧縮を弱め、
従来の働きを促します。
勿論、各セッションで、背中、脊椎周辺だけでなく
姿勢に重要な働きをもたらす大腰筋のような、脊椎の前面部、
つまりはからだの腹部へのワークも行います。

S.I(ストラクチュラル・インテグレーション)のからだへの
ホリスティック(全体的)なアプローチは、
写真の人体模型のような、脊椎の、自然なカーブを再構築
していきます。まっすぐというよりかは、この自然なカーブがポイントなんです!
まっすぐな木は、一見強そうではありますが、折れやすいですよね。
このカーブ、つまりはこの『しなり』が重力下における、直立運動
を支え、動きをしなやか且つ、パワフルにするポイントなのです。
ちょうど『』のような、しなやかであり、風雨にも強い、
この『しなり』。
しなやかであり、強くあること。こころもですね!